まず結論
中国で安全に支払いを行うには、出発前にAlipayとWeChat Payの両方を設定し、利用可能な海外発行カードをそれぞれに登録して、信頼できるインターネット環境と必要書類にアクセスできるうちに、求められる本人確認を済ませておくのが最善です。可能であれば、少額の支払いをテストしておきましょう。
モバイル決済だけに頼らないでください。人民元をいくらか、少なくとも1枚の実物の銀行カード、充電済みのスマートフォン、重要な住所のオフラインコピーを携帯しましょう。対応カード、本人確認の手順、手数料、利用限度額、加盟店での対応状況、交通機関向けの機能は変わる可能性があるため、旅行直前に各アプリとカード発行会社で最新情報を確認してください。
重要ポイント一覧
| 必要なもの | 実用的なアドバイス |
|---|---|
| 中国の銀行口座 | 旅行者向けの決済機能では不要なことが多いものの、利用資格や使える機能は異なります。 |
| 海外発行の銀行カード | 自分名義のカードを用意し、両方のアプリへの登録を試してください。 |
| 本人確認書類 | パスポートなど、現在受け付けられている書類をすぐ出せるようにしておきましょう。 |
| スマートフォンの通信環境 | 到着後に接続できるよう、ローミング、eSIM、その他の方法を手配してください。 |
| 予備の支払い手段 | アプリが使えるようになった後も、現金と実物のカードを携帯しましょう。 |
| 交通機関での支払い | 別途設定が必要な場合があり、すべての海外発行カードに対応しているとは限りません。 |
1. 出発前に準備する
信頼できるインターネット環境があり、自国の電話番号、メール、銀行、本人確認書類にアクセスできるうちに始めましょう。
普段使っているアプリストアからAlipayとWeChatをダウンロードし、両方のアプリを更新してください。アプリの画面やアカウントの選択肢は、国、OS、アプリのバージョンによって異なる場合があります。空港のカウンターに立ってからではなく、搭乗前にアカウントを作成またはサインインしておきましょう。
スマートフォンのSIMロックが解除され、中国で接続できることを確認してください。ローミング、eSIM、その他のデータ通信手段が役立つ場合がありますが、詳細は携帯電話会社に確認しましょう。アプリからセキュリティコードが送られる場合、登録した電話番号やメールアカウントにアクセスできる必要があります。
準備するもの:
- 現在のアプリの手続きで受け付けられるパスポートなどの本人確認書類
- 自分名義の海外発行銀行カード
- 求められた場合に入力するカードの請求先情報
- 必要なときにメッセージを受信したり、データ通信を利用したりできるスマートフォン
- ホテル名、住所、重要な連絡先を保存したオフライン情報
- 予備として少額の人民元と実物のカード
銀行の不正利用防止設定や海外旅行の通知手続きで必要な場合は、旅行することを銀行に伝えてください。また、通常のカード決済とは別に、海外でのモバイルウォレットやオンライン取引がブロックされる可能性があるかも確認しましょう。
2. Alipayを設定する
現在のアプリに表示される登録方法を使って、Alipayアカウントを作成または利用します。支払い、ウォレット、アカウント設定のエリアを開き、銀行カードを追加する項目を探してください。求められたカード情報を正確に入力します。
Alipayでは、一部の機能を利用する前に本人情報の入力を求められることがあります。具体的な手順は異なる場合があるため、古いガイドではなく、自分のアカウントに表示される案内に従ってください。書類情報や画像を求められる場合に備え、パスポートを手元に置いておきましょう。
カードを追加したら、表示されたカード情報と支払い設定を確認します。そのカードが通常の加盟店での支払いに利用できるか、旅行者向けの案内が表示されているかを確認してください。すべてのウォレット機能、送金機能、ミニプログラム、交通サービスを海外ユーザーが利用できるとは限りません。
可能であれば、旅行前に少額でリスクの低い支払いを試してください。カードを登録できたことは有用な確認になりますが、中国のすべての加盟店や交通事業者がその支払い方法に対応していることを保証するものではありません。
3. WeChat Payを設定する
WeChat PayはWeChatアプリから利用します。WeChatアカウントを作成またはサインインし、現在のアプリのバージョンで利用できる支払いまたはウォレットのエリアを開いてください。
本人確認と海外発行銀行カードの追加について表示される案内に従います。本人情報やカード情報を求められる場合があり、必要事項は変更される可能性があります。自分自身の情報を一貫して使用し、該当する場合はカード名義がサービスから求められる情報と一致していることを確認してください。
登録したカードが加盟店での支払いに利用できるかを別途確認します。Alipayで使えるカードがWeChat Payでは使えない場合があり、逆も同様です。一方のアプリが使えたからといって両方の準備ができたと考えず、WeChat Payも個別にテストしてください。
アカウント復旧情報は安全に管理しましょう。加盟店やサポート担当者を名乗る見知らぬ人に、支払いパスワード、認証コード、ワンタイムセキュリティコードを決して教えないでください。
4. QR決済の2つの方法を理解する
中国の店舗ではQRコードが一般的に使われますが、支払いの流れには2種類あります。
加盟店のQRコードをスキャンする: AlipayまたはWeChatのスキャン機能を開き、店舗の支払いコードをスキャンし、加盟店名と金額を確認して支払いを承認します。支払いが完了する前に、加盟店のページやミニプログラムが開くコードもあります。
自分の支払いコードを表示する: アプリで支払いコードの機能を開き、画面にコードを表示します。加盟店が端末でそのコードをスキャンします。画面を必要以上に人目にさらさないようにし、アプリが確認を求めた場合は、取引を承認する前に金額を確認してください。
加盟店のQRコードは、個人の口座へ送金するよう求めるものとは異なります。通常の加盟店決済が利用できるはずなのに、知らない個人の口座へ送金するよう求められた場合は特に注意してください。
モバイル決済は、レストラン、コンビニ、タクシー、観光施設、小規模店舗などで一般的ですが、対応状況は異なります。店舗によっては、一方のアプリのほうが安定して利用できる場合があります。オンライン予約やミニプログラムにも、別の支払いルールが適用されることがあります。
5. 交通機関の支払いには特に注意する
タクシーや配車サービスではアプリ決済が使われることがありますが、バス、地下鉄、都市間交通には、それぞれ独自のQRコード、交通カード、ミニプログラムが用意されている場合があります。これらの選択肢では別途登録や地域設定が必要になることがあり、通常の買い物用に登録した海外発行カードが、すべての交通サービスで使えるとは限りません。
空港からの移動をアプリに頼る前に、利用する都市と交通事業者の最新の案内を確認してください。ホテルの住所は中国語で書いたものを用意するか、画像として保存しておきましょう。不明な場合は、移動を始める前に、運転手や駅員にどの支払い方法が使えるか尋ねてください。
空港や鉄道駅からの最初の移動では、現金を手元に用意しておきましょう。通信や決済の問題が交通上の緊急事態に発展するのを防げます。
6. 支払いに失敗した場合の対処法
原因を確認せずに、拒否された支払いを何度も繰り返さないでください。まず、次の点を確認します。
- スマートフォンでデータ通信またはWi-Fiが利用できる。
- 両方のアプリが更新され、正常に開く。
- アカウントで必要な本人確認が完了している。
- 登録したカードの有効期限が切れておらず、一時的に停止されていない。
- 銀行が取引を許可しており、不審な取引として扱っていない。
- 店舗のQRコードが、利用している支払い方法に対応している。
- 金額と加盟店名が正しい。
その後、別のアプリを使う、別の登録カードを選ぶ、実物のカードや現金が使えるか加盟店に尋ねるなど、適切な代替手段を試してください。加盟店のコードで問題が起きた場合は、知らない個人の口座へ送金するのではなく、別のコードや端末を使えるか尋ねましょう。
海外取引がブロックされている場合は、銀行に連絡してください。アカウント、本人確認、ウォレットに関する問題については、該当するアプリ内の最新のヘルプやサポート窓口を利用します。追加の本人確認を完了できない場合は、問題が解決するまで、そのアプリを唯一の支払い方法として扱わないでください。
7. 予備の支払い計画を立てる
予備の計画は、スマートフォンがオフライン、電池切れ、紛失、または本人確認を完了できない場合でも機能するものでなければなりません。
使いやすい額面の人民元を、適度な金額持ち歩きましょう。現金は、小規模店舗、短距離のタクシー、停電、到着初日のトラブルなどで役立ちます。また、少なくとも1枚の実物の支払いカードを携帯し、スマートフォンやメインの財布とは別に保管してください。銀行が1枚目のカードをブロックした場合に備えて2枚目のカードが役立つこともありますが、すべての支払い手段を1か所にまとめないでください。
モバイルバッテリーを持参し、スマートフォンを充電しておきましょう。ホテルの情報、空港や駅の情報、重要な連絡先、主な道順をオフラインで保存してください。アカウント復旧情報は非公開にしつつ、必要なときに確認できるようにしておきましょう。
初日のチェックリスト
- 到着後、モバイルデータまたはWi-Fiに接続する。
- AlipayとWeChatが開き、アカウントのサインイン状態が維持されていることを確認する。
- 登録したカードが引き続き表示されることを確認する。
- 高額な買い物をする前に、少額の支払いを行う。
- 現金と実物のカードをすぐ取り出せるようにしておく。
- インターネット接続なしで提示できる形式で、宿泊先の住所を保存する。
出発前の最終確認
出発直前に、アプリで現在対応しているカードブランドと発行国を確認してください。本人確認書類の要件、電話番号とアカウント復旧の選択肢、手数料、取引限度額、交通決済の利用可否を再確認します。銀行にも旅行や不正利用防止に関する設定を確認してください。
アプリのインターフェース、対応カード、加盟店での対応状況、為替レートの処理、海外ユーザー向けの機能は変わる可能性があります。最も確実な準備は、両方のアプリを設定し、それぞれを個別にテストしたうえで、現金、実物のカード、通信環境、オフライン情報を実用的な予備手段として用意しておくことです。
よくある質問
AlipayとWeChat Payの両方を設定すべきですか?
スマートフォンと旅行計画が対応しているなら、両方を設定するのがおすすめです。加盟店やサービスによって使いやすいアプリが異なる場合があり、2つ目のアプリが使えれば、カードやQRコードに問題が起きたときの代替になります。一方で成功したからといってもう一方も使えるとは限らないため、それぞれ個別に設定してください。
中国の銀行口座がなくてもアプリを使えますか?
海外からの旅行者は、中国の銀行口座を開設しなくても、対象となる海外発行カードを登録して一部の加盟店決済を利用できる場合があります。利用可否は、現在のサービス、カード、発行国、アカウントの状態、取引の種類によって異なります。この方法を頼りにする前に、アプリ内の案内を確認してください。
自国の電話番号でSMSを受信できない場合はどうすればよいですか?
アカウント、セキュリティ、復旧に関する一部の手続きでは、登録した電話番号や別の認証方法にアクセスする必要がある場合があります。出発前に、コードをどのように受け取り、アカウントをどのように復旧するか確認してください。メールにもアクセスできるようにし、正常に動作しているアカウントから不必要にサインアウトしないでください。
初日にモバイル決済だけを頼りにしても大丈夫ですか?
避けたほうがよいでしょう。現金、実物のカード、充電済みのスマートフォン、宿泊先と交通機関のオフライン情報を携帯してください。接続が切れた場合、カードが拒否された場合、アプリで追加の本人確認を求められた場合、スマートフォンの電池が切れた場合に、これらの予備手段が役立ちます。